起業成功者インタビュー

事業内容

復興の担い手となる若者と女性の人材育成をしています。「Eyes for Future」といって化粧品ブランド“ランコム”さんとの協働事業や、自主事業としては、「親育てプログラム」や、中高生向けのコーチング、起業の応援などをしています。一昨年度は、内閣府、昨年度は県の事業、今年度は、起業家さん達向けのさらなる販路拡大のスクールなどを行っています。コワーキングスペースを7月7日にオープンしました。また、子育てで孤立しているお母さんをゼロにしようという活動もしています。

特色・強み

震災(東日本大震災)を実際に受け、家族を失くしたり、痛みを盛っている地元の人が前に一歩踏み出そうとしている人が頑張り、活動しているところですかね。100%寄り添うと言う面では、やはり被災した人と、してない人は違うと思うんです。特別な人が活動するのでなく、暮らしをしている主婦が立ち上がり、抱えているものがありながら行っている点が強みです。特色としては、女性は何才まででも、男性は39歳までという若い男性を応援すると決めています。また、子どもがいるからこそ頑張れるママを応援している点も特色で、託児所をつけたり、子どもが学校に行っている間にスクールとかを行っています。


起業のきっかけ

元々、子どもたちと環境教育や、子育て中のお母さんの悩み相談のボランティア活動を12年やっていました。声の大きい人は、割かしそんなに本当に大変な人ではなくて、声を出せない、声なき人の心に寄り添うことの大切さを感じてきました。そんな時、3.11があって、沢山の友人・知人をなくし、“生かされた意味”を探したことが起業のきっかけです。その後、「つなプロ」という団体と知り合い、避難所や仮設住宅で聞く話から活動していく中で、どんどん事業が大きくなっていき、もっと支えられる人を増やしたい!と思い、起業しました。震災が起きて、二カ月後ぐらいには決めて、その年の、5月に総会、12月に設立しました。なぜ、NPO法人を起業したかというと、法人をとらないと信用や助成金の点で困ることがあったからです。大変だったけれど、社団法人とかではなく、あえてNPO選びんだのは、お金儲けでなく、ソーシャル的な支援をしたいと思ったからです。最短で起業できたのは、やっぱりご縁ですね~。次の人にバトンを渡していくことで事業を拡げました。

起業して良かったこと

いやー苦労ばっかりだわ(笑)。でも、本当にいろんな人に会えるところですかね。
人の元々持っている根底にある優しいところ触れる機会が沢山あります。それが起業して良かった事ですね。あとは、活動が広がって、自分だけでなく周りのひとも繋がっていくことで、前に一歩踏み出せる実感が得られます。そうやって、沢山の人が笑顔になることがやっていてよかったと思える瞬間です。

起業する際に大変だったこと

共通言語がなかったことですかね。今の若い人達はカタカナが多いでしょ。最初は、「イノベーションってなに?」と思いました。それから、学歴が全く違うから。都会の方は大学に行くことが当たり前じゃないですか。地方はそのまま就職しても普通なので、卑屈になってしまうことも多くありました。また、出張が多くて、東京に出てきても、道が分からず、パソコンも全然できなかったので苦労しました。今年の3.11は震災の日に近くて、落ち込んで外に出たくなくても出なくちゃいけないし、しんどい時もあり、また事業がうまくいくほど、不安になります。自分のキャパ越えは絶対にしていて、それでも期待と応援に応えるためにやっています。今15人いるスタッフのトップにいるのでその責任や重圧も感じています。それでも、周りの支えがあったからやってこられました。


目標・夢

せっかく自分のとこで応援した起業家さん達の事業を応援したいし、自分たちに関わってくれている全ての人を幸せにしていきたいです。人生の数年間を被災地に捧げてくれている一人一人を幸せにしたいです。ここに戻ってきたい、ここに住んでよかったと思える街にしたいです。子育て環境や少子高齢社会による人口の流失を防ぐために、魅力的な町をみんなで作っていきたいです。あと、みんな笑顔になってほしいですね!


起業を考える女性にひとこと

やっぱり人との繋がりを大切に!ってことですかね。繋がりさえ大事にしていれば、時々で繋がれることがあるから、自分の持っているものを繋げると、どんどん繋げると化学変化が起きるから、自分の事だけでなく、周りの人の事を考えながら、何事もやるとよいですね。「持続可能な!」でなく、「永続的発展」を視野に入れて、常に新しいものを生んでいくことですね。

兼子 佳恵

特定非営利活動法人 石巻復興支援ネットワーク
代表理事

1971年生まれ。「イッツ・オア・ネバー」という団体を設立し、個別の子育て相談や子ども対象の環境教育活動のサポートを始める。2009年2月に名称を現在の「環境と子どもを考える会」とし、親子で、笑顔になるイベントの開催、街づくりに問題提起する講演会等を企画運営。現在の「NPO法人石巻復興支援ネットワーク」は震災後、つなプロのメンバーと合同で立ち上げた。石巻市震災復興推進委員・石巻市環境審議会委員・石巻市協働教育推進委員等を兼任。


HP:http://yappesu.jp/

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