起業成功者インタビュー

事業内容

仕事は、書道教室の講師・運営管理とアーティスト業の2本立てで行っています。現在書道教室には90名ほどの生徒さんがいらしています。コンセプトは、書道をやってみたいとは思っていたけれど、今までできなかった人に来て頂けるような書道教室です。また、アーティスト業では自分の作品を販売しています。日本の伝統文化である書道を世界に発信し、書道の魅力を伝えていきたいですね。他にも、アトリエの貸出も行っております。アトリエを書道教室として使用する傍ら、月に1回はオープンに貸し出し、さまざまなアートを学べる場としたいと考えています。書道、イラストレーション、写真、音楽、陶器など、いろいろなアートの発信地、そして集結場所となるように設置しました。新しいアートの創造、発展につなげるためのスペースです。

特色・強み

一番の特色はお教室の場所ですね。白金台の駅から徒歩数分のところにあります。それから私の教室では、机といすに座って書を書きます。正座ができない方などもいるので、そういった方にも気楽に楽しんでいただけると思います。書道道具は重いので、墨汁と筆と半紙だけ自分で用意してもらい、貸出しもしていますよ。手ぶらで気軽に足を運ぶことができます。あとは、固い雰囲気にならないよう、生徒さんとの距離を近くし、フランクに接していますね。お教室には、月に2回どの時間帯に来てもいいので、通いやすいと思います。

お子様もお教室にいらっしゃるので、お作法や礼儀はしっかりと教えています。書道なのでそういうことも大事にしたいと思いますね。褒めるときは褒め、けじめをつけます。

起業のきっかけ

書道を今までやってこなかった人に対して見て触れてもらいたいと思っていたことが起業のきっかけです。もともと書道を世に広めたいという軸で動いていましたし、書道は日本の伝統文化なので日本人にもっと親しまれるべきだと思っていました。

けれど、書道をやってみたいなと思っていても、敷居が高いためになかなか挑戦できない人や、こどもが多いと思うのです。こどもや外国の方にも書道にたくさん触れてもらいたいと思っています。

そこで、子供に教育熱心で有名な白金台という場所に書道教室を開きました。親御さんが送り迎えをしやすい立地ですし、港区は外国人が一番多いので、外国人の方にも来て頂けます。ちょっとやってみたいとは思うけど、今までできなかった人が来られるような書道教室にしたいと活動を始めました。実際に、9割以上の大人の方が、小学生ぶりに書道をしたとおっしゃっています。書道は小学1年生からやっていました。実は小さいころは書道が嫌いだったんです。でも、書道の先生が変わったのがきっかけで、段々面白くなってきたんです。書道は面白かったですし、何より負けず嫌いなので、誰にも負けたくなかったです。

起業する前は就活もしましたが、人に言われて強制的に何かをやることが好きではなく、自分がやりたいことをやりたい!と思い、学生が終わってから、中国に1年間留学しました。中国は書道のルーツなのでそこで書道を学びたかったのと、中国語を学びたかったので留学を決めました。その時に、いろいろな世界の友達ができ、感化されたことも起業のきっかけのひとつかもしれません。日本だと卒業したらバリバリ働くのが普通だと思われているけど、海外の人は好きなように生きている、それをみて感化されました。そして、自分のしたいことをやろうと思いました。

起業して良かったこと

書道講師をやっていて生徒が賞をもらえた時にはやはり、やりがいを感じますね。また、楽しく通ってくれている姿をみると、嬉しい気持ちになります。アーティスト業の場合だと、自分の書いたものが世に出ること(球団スローガン、CM、その他多数)、自分の書をみて依頼してくれる方がいると嬉しいです。

起業する際に大変だったこと

経理や集客もすべて自分でやらなければいけないことです。最初は、どうやったら生徒さんが集まるのだろう。経理ってどうやるのだろう。という何もわからない状態でした。うまくいくかは分からないという不安も常にあります。ただ、母も起業していたので、助けてもらったり、確定申告などは、説明書をよく見ながらなんとか自分でやっているという感じです。ちなみに、私の場合、集客は古典的な方法でうまくいきました。看板をだし、それをみてお問い合わせしてくれた方もいますし、ママ友の口コミで広がり、来てくれた方もいます。ネット関係では、品川経済新聞に掲載されたので、それも集客に繋がりました。

目標・夢

生徒さんひとりひとりとしっかり向き合いたいので、お教室を広げるつもりはあまりないですね。手薄な指導はしたくありません。

それから、より自分の製作に力を注いでいきたいとは思っています。製作の目標としては、もっと世界に発信していきたいです。書道作品というよりかは、書道が生活の一部の中に組み込まれるようなことがあるといいと思いますね。例えば、海外のCMで筆文字を使ってもらうだとか、洋食器やTシャツやタトゥーで楽しんでもらったり。自分自身は、営業力が課題だと思っているので、営業力も磨いていきたいです。

起業を考える女性にひとこと

謙虚さは大切です。仕事でもお客さんに対しても、世の中は人と人のつながりで成り立っているので、人と人のつながりは本当に大切。謙虚さをもち、信頼関係をいかに構築していくかということですね。それから、全ては自分次第です。中途半端な気持ちではできません。自分がどれだけやるかっていうのが自分に返ってきます。そこが起業の、面白くもあり、大変でもあるところです。

田中 葉奈

書藝アーティスト

1983年生まれ。小学校1年生より書を学び始める。
慶應義塾大学総合政策学部、文学部を卒業後、北京語言大学へ留学。帰国後、白金台に書道教室を開講、各所で特別講習をおこなうなど、書藝アーティストとして活動中。「字に上手い下手はない」
「書道は、自己表現の一つの手段である」という考え方で、書道の発展につとめている。


HP:http://artstudio213.com/
ブログ:http://ameblo.jp/hannah-calligrapher/

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